書評

誰もが論理的伝え手になれる!『ロジカル・シンキング』の正しい使い方


「ロジカル・シンキング」というワード自体は

誰もが一度は耳にしたことのあるワードだと思いますが、

その意味を正しく理解し、使いこなせている方は意外と少ないように感じます。

そこで本日は本書に書かれている論理的伝え手になる為のポイント

ピックアップしてご紹介していこうと思います。

 

課題(テーマ)を確認する

まず最初にポイントとして挙げられるのが、課題(テーマ)を確認することです。

相手にメッセージを伝える時に「私が申し上げたいことは」

という口上から話し始める方がよくいらっしゃいますが、

大事なことは「私が申し上げたいこと」ではなく

「私がいま答えるべき課題(テーマ)について相手に伝えるべきメッセージ」なのです。

その為、いきなり伝える中身について考えてしまうのではなく、

まず私が答えるべき課題は何なのかを立ち止まって考えてみることが重要になってきます。

文書を書く前に、人に説明を始める前に、

「今日の課題(テーマ)は何か?」「これから説明する課題(テーマ)は〇〇だ」

と課題を確認する習慣をつけることで、的外れな議論を避けることができますので

習慣づけられるよう日頃から意識してみることをオススメいたします。

 

相手に期待する反応を確認する

次に挙げられるポイントは、相手に期待する反応を確認することです。

ビジネスにおいて、相手に何かを伝えるという行為自体が目的となるケースはわずかです。

通常は伝えることによって相手に何かを理解してもらったり、

相手のニーズ、意見を引き出したり、

相手に何らかのアクションをとってもらうなど、

相手に何らかの「反応」をとってもらうことが最終目的となっているはずです。

伝えることが目的化してしまわぬよう、

まず伝えることによって相手にどんな反応をとってくれるのかを意識し、

それからその反応をとってもらう為にはどういった伝え方をすれば良いか、

という順序で論理を構成していくことが大事になってきます。

ロジカル・シンキングはこのように目的から逆算して考えることを

徹底して推奨していますので、是非参考にしてみてください。
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結論、根拠、方法という三つの要素で答える

「課題」と「相手に期待する反応」を確認できたら、

いよいよ「答え」を考える段階となっていきます。

答えには①結論②根拠③方法という三つの要素が含まれており、

これら三つを正しく用意することで、相手を納得させることができます。

本書では三つの答えの要素が次のように定義されています。

①結論⇒課題に対する、書き手(伝え手)の答えの核をなすもの。

なんかのアクションを提示する場合と、評価や判断を表すものの2つがある。

②根拠⇒その結論にどうして至ったのかという理由。

結論の必然性について相手を納得させられるもの。事実と判断の2つがある。

③方法⇒結論がアクションの場合、相手がそのアクションをとれるよう、

具体的なやり方を提示するもの。

結論で課題に対してどのようなアクションを取るべきか明確に示せているか?

その結論に至った根拠に納得感はあるか?

結論がアクションの場合、具体的なやり方を示せているか?

自問自答してみることで三つの要素を満たせているかを判断できるので、

答えを用意するときは是非実践してみましょう。

 

重複・漏れ・ずれを防ぐ

三つの要素を用意して「答え」を準備したにも関わらず、

相手の理解を得られないケースがあります。

そんなケースとして挙げられるのが、

答えで用意した根拠や方法に重複・漏れ・ずれがある場合です。

そしてこの重複・漏れ・ずれを事前にチェックする技術が

経営コンサルティングのマッキンゼー社で使われているMECE(ミッシー)です。

MECEはMutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略で

「ある事柄や概念を、重なりなく、しかも全体として漏れのない部分の集まりで捉えること」

と定義されています。

本書ではMECEを活用した情報の整理について以下の四つのステップを紹介しています。

①自分の結論を説得する為に役に立ちそうな手持ちのネタを、いったん全て洗い出してみる。

②課題の答えである自分の結論を説明する上でわかりやすく、意味のあるMECEの切り口を意識しながら、

情報をMECEの切り口ごとに整理してみる。

③1つ1つのグループごとに、そこに属する情報を眺めて、それがどのようなグループなのか、

タイトル、つまりは名前をつけてみる。

④各グループのタイトルを全部集めたとき、それが答えるべき課題を説明する上で、

答えの全体像を示し、かつ大きな漏れ・重なり・ずれがないことを再度、確認する。

以上で挙げた4ステップを実行することによって、

相手の相手の理解を得られる根拠、方法を用意することが可能になります。

根拠と方法は答えを構成する重要な要素ですので、

是非MECEを活用して、自分の答えに納得感を持たせるよう心がけましょう。

 

話の飛びをなくす

三つの要素を用意して「答え」を準備したにも関わらず、

相手の理解を得られないもう一つのケースが、話が飛んでいる場合です。

私たちは会話の中でごく自然に「よって」「したがって」「このように」

という言葉を使っていますよね?

しかしそういった言葉を使っているにも関わらず、

話がつながらない、飛んでいる、つじつまが合わないといった具合だと、

相手に理解することを拒否されてしまいます。

こういった事態となってしまわぬよう、

話の前後で飛びがないか確認するための技術が

So What?/Why So?と呼ばれる技術です。

本書ではそれぞれの技術について以下のように定義されています。

So What?⇒手持ちの情報や材料の中から「結局どういうことなのか?」を抽出する作業。

Why So?⇒「なぜそのようなことが言えるのか?」「具体的にはどういうことか?」と検証・確認する作業。

これらの作業は完全に頭の中で行う作業なので、知識として知っているだけではなく、

日頃の会話から「要するにここから何が言えるのだろう」

「要するに、この話で大事なことは何だろう」といった具合に

頭の中で訓練を行うことで、初めて使いこなすことができます。

皆さんも日頃から人とコミュニケーションを図る時は、

So What?/Why So?を意識してみてくださいね。

 

誰もが論理的伝え手になれる『ロジカル・シンキング』はいかがでしたか?

本書では今回の記事でご紹介できなかった、

ロジカル・シンキングのポイントやフレームワークが

他にもたくさん紹介されておりますので、

皆さんも是非手に取って読んでみてくださいね!

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